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 超キビキビ動くマッチ箱サイズの2台のマイクロロボット。2つが戦ったり、連動して奇妙に動いたり、ダンスしたり。多彩な動きはカートリッジで切り替えでき、子供の創意工夫で無限に遊び方の可能性を広げる。そんなユニークな機能で電子玩具業界に新風を吹き込んだロボット玩具「toio(トイオ)」が正式版発売でさらに進化する。プログラミング機能を解放し、ユーザーがさらに自由な動きや遊びを実現できるようになる。

メディア向け体験会で展示した、シースルーのコアキューブ(撮影:日経 xTECH)
メディア向け体験会で展示した、シースルーのコアキューブ(撮影:日経 xTECH)
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封印してきた「プログラミング」をついに解禁

 toioはマイクロマウス型の小型ロボット「toioコアキューブ」で遊ぶ玩具。子供が思い思いの「主人公」を作って、さまざまなキャラクターになりきって遊べるように、コアキューブは精度よく自在に、しかもすばしっこく動く。紙や文房具、レゴブロックなどで作った「かぶりもの」を載せても動きが変わらないくらいパワーもある。

コアキューブにかぶりものを載せて子供が対戦している場面(画像:SIE)
コアキューブにかぶりものを載せて子供が対戦している場面(画像:SIE)
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 かぶりもので好きなキャラクターに仕立て、相撲を取って戦ったり、追いかけっこをしたり。コントローラーのボタンを1つ押せば「必殺技」も出せる。勝負に負けるとブルブルと震え、勝つと光って自慢するなどユニークな反応も示す。2台のコアキューブを協調動作させれば、例えば2台でしゃくとり虫になったり、2つの靴だけが歩いたり、生物のような動きも実現できる。

 ただ、これまではこうした動きはあらかじめカートリッジ内に格納された制御プログラムの範疇にとどまっていた。ユーザーが自在に動きを作れるプログラミング機能を求める声は発表当初からあったが「時期尚早」と封印してきた経緯がある。ロボット型の玩具の大半がプログラミング教育を狙う中、敢えて一線を画していたが、2019年3月20日からの一般販売を機に方針を転換し、プログラミング環境をついに提供する。