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 フランス・ミシュラン(Michelin)の日本法人は2019年1月29日、夏冬兼用の新タイヤ「MICHELIN CROSSCLIMATE」シリーズを発表した(図1)。14~20インチの計78サイズを用意して、同年2月5日から日本市場に投入する。接地面の形状を従来品から改良し、通常の路面と雪上の両方で高い制動性能を実現したという。季節ごとにタイヤを交換する手間やコストを減らせる特徴を武器に日本で売り込む。

図1 フランス・ミシュラン(Michelin)の日本法人は2019年1月29日、夏冬兼用の新タイヤを発表した
図1 フランス・ミシュラン(Michelin)の日本法人は2019年1月29日、夏冬兼用の新タイヤを発表した
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 夏冬兼用のタイヤは一般的に「オールシーズンタイヤ」と呼ぶ。アメリカやカナダといった北米地域では、同タイヤは市場流通量の約7割を占めるほど一般的なもの。装着すれば、突然の降雪や路面凍結でも安全に走りやすくなる。タイヤの交換にかかるコストを減らせるのはもちろん、交換したタイヤの保管コストも不要になる。

図2 発表会に登壇したMichelin日本法人社長のPaul Perriniaux氏
図2 発表会に登壇したMichelin日本法人社長のPaul Perriniaux氏
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 日本では降雪地域であっても夏用タイヤと冬用(スタッドレス)タイヤを交換して使うことが多い。通常路面での走行性能や、雪上での制動性能などにおいて「夏冬兼用タイヤは中途半端な性能」(Michelin日本法人)という声が大きく、まだ広く普及はしていない。

 この傾向が変わりつつある。東京では2018年1月に発生したような降雪が道路交通網の停滞を招いた(関連記事:東京から始まるモビリティー革命、世界を先導する)。「天候を問わずに通年で使える」(Michelin日本法人社長のPaul Perriniaux氏)ことの魅力が増し、手軽な夏冬兼用タイヤに注目が集まる(図2)。

 Michelinの夏冬兼用タイヤは、夏用タイヤのコンパウンド(複合ゴム)を基として、幅広い温度域で性能を発揮できるように添加剤などを調合した。硬さは夏用タイヤと冬用タイヤの中間ほど。低温での劣化を抑えて、接地面が硬くなりにくいゴム材料を実現した。