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 ダイハツ工業は2019年2月8日、アクセルペダルの踏み間違いによる急発進を防ぐシステムの搭載可能車種を、軽自動車の「ムーヴ」と「ミラ」の旧型車にも広げたと発表した。既に販売した車両に超音波センサーなどを後付けで装着し、エンジンの出力を抑えて前進時と後退時の急発進を抑制するものである。自動でブレーキはかけない(図1)。

4代目「ムーヴ」
図1 4代目「ムーヴ」
(出所:ダイハツ)
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 後付けシステムの搭載が可能な車種は2010年12月まで販売していた4代目のムーヴと、2013年2月まで販売していた7代目のミラである。いずれもCVT(無段変速機)搭載車が対象になる。

 同社は既に、軽自動車「タント」向けの後付けシステムを販売している。2019年2月8日に販売を開始した今回のムーヴとミラ向けのシステムは、タント向けと同じである(関連記事)。サプライヤーは、デンソーとみられる。

 現在、ダイハツは「スマートアシスト」という予防安全システムの搭載車を増やしている注)。しかし、既に販売した1世代以上前の旧型車については、後付けで新型車用のシステムを搭載できない。そこで同社は最低限の予防安全対策として、今回の後付けシステムの旧型車への適用を進めている。

注)同社の最新の予防安全システム「スマートアシストIII」には、前進と後退の誤発進抑制機能が搭載されている。