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 航空機の分野でも検査不正が発覚──。国土交通省東京航空局がIHIに立入検査を実施し、同社が民間用航空機エンジンの整備で検査不正を行っていたことが2019年3月5日に明らかになった。検査不正の問題は、2017年9月に日産自動車による完成検査不正が発覚したことをきっかけに、以降、SUBARU(スバル)、スズキ、マツダ、ヤマハ発動機が相次いで検査不正を行っていたことが判明している。今回のIHIの一件で、検査不正が航空機分野にも広がっていることが分かった。

瑞穂工場が整備を手掛ける航空機エンジンの1つ「V2500」
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瑞穂工場が整備を手掛ける航空機エンジンの1つ「V2500」
(写真:IHI)

無資格者による検査、クルマと同じ構図か

 検査不正に手を染めていたのは、瑞穂工場(東京都・瑞穂町)。この工場は民間用航空機エンジンの整備事業を手掛けており、エンジン部品修理の検査の一部で検査不正の事実が見つかった。不正の内容は、日産自動車とSUBARUと同じ。すなわち、必要な資格を持たない作業者が検査業務を行っていた「無資格者による検査(無資格検査)」だ。

 瑞穂工場は3種類の航空機エンジンの整備を手掛けている。[1]米英独日の合弁会社であるインターナショナル・エアロ・エンジンズ(IAE)製の「V2500」、[2]米ゼネラル・エレクトリック(GE)とIHIなどが開発した「CF34」、[3]IAEが開発した「PW1100G」、だ。同工場の年間の整備台数は150台程度。航空機エンジンは4年に1回の頻度で機体から外して整備を行う。従って、検査不正の対象となり得る航空機エンジンの総数は600台程度となる。