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米インテル(Intel)は、新たなFPGAファミリー「Agilex」を発表した。組み込み機器、ネットワーク装置、データセンターなど、データ・セントリックな機器に向ける。10nm世代のプロセス技術で製造する。最初のエンジニアリング・サンプルの出荷は2019年第3四半期で、大量生産は2020年第3四半期頃に開始する見込みである。
インテルは現在、FPGAのラインアップとして、ハイエンドのStratix、ミドルレンジのArria、ローエンド・低コストのCycloneなどのブランド名を有する。今回発表したAgilexというファミリーネームは、「今後のブランドすべてに対する名前になる。そして今回は、そのうちハイエンド品を発表した」(インテル プログラマブル・ソリューションズ事業本部 チーフ・プロダクト・マーケティング・オフィサーのパトリック・ドーシー氏)。
Agilexでは、現行品の「Stratix 10」FPGAと比べて、性能が最大40%向上、または総消費電力が最大40%低減する。FPGAのアーキテクチャーとしては第2世代のHyperflexを採用している。最大40TFLOPSのDSP性能を実現する。トランシーバーのデータ転送速度は最大112Gビット/秒と、現行品の約2倍と高速である。