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 KDDI(au)がポイントを中核に「au経済圏」を拡大する構想を鮮明にしている。スマートフォン決済の投入で、同社の携帯電話やEC(電子商取引)、電力などの利用でたまったポイントを幅広い業種の店舗で使いやすくする。しかし、ポイントを中心にした経済圏の拡大ではNTTドコモや楽天が先行する。KDDIは両社の牙城を崩せるか。

 「キードライバーは『au WALLET ポイント』だ」。2019年4月4日、都内で記者会見したKDDIの東海林崇取締役執行役員専務コンシューマ事業本部長はこう力を込めた。あえて記者会見も「au WALLET ポイント発表会」と銘打った。

KDDIの東海林崇取締役執行役員専務コンシューマ事業本部長
KDDIの東海林崇取締役執行役員専務コンシューマ事業本部長
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 目玉は2019年4月9日に提供を始めるスマホ決済「au PAY」だ。アプリに表示したバーコードやQRコードを店舗のPOS(販売時点情報管理)レジなどで読み取るだけで、商品の代金が支払える。今夏以降は、全国に約2万5000台あるセブン銀行のATMで残高をチャージできるようになる。