全825文字
アマゾンジャパンは2019年4月4日、大阪・茨木の物流拠点「アマゾン茨木FC(フルフィルメントセンター)」を初めて報道陣に公開した。最大の目玉は、倉庫内で商品棚を運ぶ自走式ロボット「Amazon Robotics(アマゾン・ロボティクス)」を導入した点だ。ロボットが商品棚を作業員の前まで運ぶため、商品を取り出すために歩く必要がなく、作業効率を高められるという。
国内の物流拠点でAmazon Roboticsを導入した施設は、2016年に稼働した「川崎FC」に続いて2拠点目。同社のジェフ・ハヤシダ社長は「いろいろな最新技術を使い、作業員が業務する環境を大幅に改善した。Amazon Roboticsを使ったFCは2拠点目だが、川崎の施設よりもさらにスペックアップしたものが稼働している」と語った。
ロボット掃除機「ルンバ」を大きくしたようなオレンジ色のロボット「Drive(ドライブ)」が商品棚の下に入り、棚を持ち上げて倉庫内を移動する。ロボットが次々と棚を運び出す様子には思わず絶句した。
Driveが運べる最大積載量は567キログラムと、川崎FCに導入したものと比べて7割増やした。秒速1.7メートルで移動する。センサーを搭載し、障害物などを自動で避ける。