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 「ねぇPepper(ペッパー)、サンドイッチが食べたい」「お近くのコンビニに売ってませんか?」――。人型ロボット「Pepper」が雑談できるレベルに「成長」した。

 ソフトバンクロボティクスは2019年4月16日、Pepperのソフトウエアをメジャーアップデートした。Pepperが「誕生」してからまもなく4年となるが、初の大型アップデートだ。外部のAI(人工知能)技術を使って会話の精度を7倍に高め、オペレーターが遠隔操作できる機能なども追加した。ハードウエアは変わらない。

アップデート版のPepper。ハードウエアの変更はなく見た目は変わらない
アップデート版のPepper。ハードウエアの変更はなく見た目は変わらない
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 「今回の最大の改善点は会話部分。たわいもない話も含め、会話のキャッチボールの精度を高めた」。同社の坂田大CTO(最高技術責任者)兼プロダクト&サービス本部長はアップデートの意義をこう話す。アップデート後のPepperを法人向けには「Pepper for Biz 3.0」として、家庭向けには「Pepper for Home」として売り出す。

ソフトバンクロボティクスの坂田大CTO(最高技術責任者)兼プロダクト&サービス本部長
ソフトバンクロボティクスの坂田大CTO(最高技術責任者)兼プロダクト&サービス本部長
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 価格は法人向けが、従来と変わらず月額5万5000円(税別)×36カ月の合計198万円。家庭向けは本体価格の19万8000円(同)に加え、月額2万7600円×36カ月の分割払い、または99万3600円の一括払いが必要となる。

利用企業の半数が「会話力の向上」求める

 アップデートの経緯について、坂田氏は「Pepperの利用企業にアンケート調査したところ、約半数が会話力の向上を求めていた」と振り返る。会話の精度を高めるために、法人向けにも家庭向けにも、日本マイクロソフトと米グーグル(Google)のAI技術を取り入れた。

 具体的には、雑談には日本マイクロソフトのAIチャットボット「りんな」の技術を応用したAIプラットフォーム「Rinna Character Platform」を使った。一方、会社の受付業務などビジネスシーンの会話はグーグルが提供する自然言語の開発プラットフォーム「Dialogflow Enterprise Edition」を導入し、シーンによって使い分けるようにした。

 企業特有の会話はDialogflowを使うことで「簡単に設定できる」(坂田氏)という。2つのAI技術の活用で「会話の精度を示す『自然応答率』を7倍に高めた」(同)。