モバイルバッテリーをレンタルできるサービスが存在感を増している。最近は「モバイルバッテリーのシェアリングサービス」と呼ばれることもある。主なサービスはオーロラの「ChargeMe」、INFORICHの「ChargeSPOT」、GREEN UTILITYの「mocha」、東京電力エナジーパートナー(東電EP)の「充レン」の4つ。2019年4月に、実証実験という位置付けだった充レンが本サービスとなり、4サービスが出そろった格好だ。
スマートフォンアプリまたはWebで貸し出し手続きをした後、貸出機から充電済みのモバイルバッテリーを取り出して使う。使用済みのモバイルバッテリーは、貸出機に返却する仕組みだ。同じサービスであれば、借りる場所と返す場所が異なっていてもよい。料金は事業者によって異なり、最も安いケースは30分まで100円(ChargeMe)、1時間まで150円(ChargeSPOT)、毎日初回15分まで無料(mocha)、翌日24時まで300円(充レン)。時間課金だが、事業者によって一定日数経過後に買い取りとなるか、または料金の上限が設けられている。
一部に、デジタルサイネージを備える貸出機もある。台数が増えれば、ここに広告を出すビジネスも成り立つようになる。またChargeSPOTの大型の貸出機の内部には、空間となっている部分がある。INFORICHでは想定される使用例として、ここを貸し出して携帯電話の電波が届きやすくする「リピーター」を入れてもらうような使い方が可能だろうとしている。