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 ルネサス エレクトロニクスは2019年第1半期(1月~3月)の決算を発表した(ニュースリリース1)。半導体売上高は1467億円と前年同期比19.4%減。営業利益は72億円と同76%減と厳しい結果となった。

ルネサス エレクトロニクスの2019年第1四半期業績。同社のスライド
ルネサス エレクトロニクスの2019年第1四半期業績。同社のスライド
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 2018年は3年連続して過去最高を記録した半導体の世界売上高だが、同年第4四半期ごろから米中貿易摩擦が影を落とすようになった(関連記事1)。2019年3月の世界売上高は前年同月比で13%も減少している(関連記事2)。主な半導体メーカー(メモリーメーカーを除く)の2019年第1四半期の売上高も無傷ではいられない。米Intelが横ばいだったのを除くと(ニュースリリース2:PDF)、米Qualcommは前年同期比5%減(ニュースリリース3:PDF)、米Texas Instrumentsも同5%減(ニュースリリース4)、伊仏合弁STMicroelectronicsは6.7%減(ニュースリリース5:PDF)、オランダNXP Semiconductorsは8%減(ニュースリリース6)である。

 これら大手の半導体メーカーに比べて、ルネサスの減少幅は2倍以上あり、深刻だと言わざるを得ない。20%に迫る売上高の減少に対して、ルネサスの代表取締役社長兼CEOの呉 文精氏は次のように述べている。「市況の軟化影響および流通在庫調整を進めたことによる」(同氏)。同氏が言う原因の1つ目は、上述したように多くの半導体メーカーに影響を及ぼしている。一方、2つ目は同社に固有の色合いが濃い。同社の在庫調整は今回だけではなく、以前から続いている(関連記事3)。一般的な在庫調整対策では手が負えくなり、同社は半導体メーカーとしては異例の最大1カ月の工場の操業停止を発表している(関連記事4)。

ルネサス エレクトロニクスの在庫推移。同社のスライド
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