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 ドイツ・フォルクスワーゲン(Volkswagen、VW)は、電圧を48Vに高めた簡易ハイブリッド車(HEV)機構を主力のエンジン車に広く採用していく方針を示した。従来の12V機構に比べてCO2排出量を1割弱ほど減らし、環境規制への対応を目指す。VWの大量採用で48V対応部品のコストが下がり、世界で採用が広がる契機になる。

簡易ハイブリッド機構を搭載したVWの1.5Lガソリンエンジン(撮影:日経 xTECH)
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簡易ハイブリッド機構を搭載したVWの1.5Lガソリンエンジン(撮影:日経 xTECH)
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簡易ハイブリッド機構を搭載したVWの1.5Lガソリンエンジン(撮影:日経 xTECH)

 2019年5月16~17日にオーストリアで開催されたパワートレーンの国際会議「第40回ウィーン・モーター・シンポジウム(40th International Vienna Motor Symposium)」で、2020年に発売するとされる次期「ゴルフ」のパワートレーンについて明かした。1.5Lガソリンエンジンに48V対応のベルト式スターター兼発電機(BSG)を採用し、簡易HEVにする。

 1.5Lエンジンへの搭載にとどまらず、小型車用の1.0Lガソリンエンジンや2.0Lディーゼルエンジンにも採用する。VWグループの中小型車用プラットフォーム「MQB」の搭載車のほとんど全てに、48V対応部品の採用を広げる考えである。

 VWグループのアウディ(Audi)が、次期ゴルフに先がけて高級車に48V対応部品を採用していた。最量販車のゴルフに採用することで規模を大きく広げ、「48V電源の大衆化を進める」(VWで電動化技術を担当するMichael Zillmer氏)。

オーストリアのウィーンで開催された国際会議「40th International Vienna Motor Symposium」。ドイツの主要自動車メーカーを中心に最新のパワートレーン技術を発表する。(撮影:日経 xTECH)
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オーストリアのウィーンで開催された国際会議「40th International Vienna Motor Symposium」。ドイツの主要自動車メーカーを中心に最新のパワートレーン技術を発表する。(撮影:日経 xTECH)