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患者ごとにワクチンを製造

 がん患者で発現するネオアンチゲンの種類には個人差がある。そこでNECとTransgene社は、NECのAIエンジン「NEC the WISE」を活用し、患者ごとにネオアンチゲンの候補を分析して選定する。

ネオアンチゲンを解析する流れ
ネオアンチゲンを解析する流れ
(写真:日経 xTECH)
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 具体的にはまず、がん患者の血液やがん細胞を遺伝子解析し、変異を同定する。NECのAIエンジンを利用し、患者ごとにネオアンチゲンの候補を選定する。Transgene社は、候補の中から30個ほどのネオアンチゲンの遺伝子配列を、遺伝子を運ぶ「ワクシニアウイルス(Modified Vaccinia Ankara:MVA)ベクター」に搭載し、ネオアンチゲンワクチンを製造する。患者にワクチンが投与されると、体内でネオアンチゲンが発現し、免疫反応が活性化する。

 世界では、ドイツBioNTech社や米Neon Therapeutics社がネオアンチゲンワクチンを開発しており、臨床試験を実施している。