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 ドイツ・ポルシェ(Porsche)は、新型スポーツカー「911カレラS」に、改良した排気量3.0Lの水平対向6気筒ガソリンエンジンを搭載する。厳しくなる排ガス規制の下で、スポーツカーの生き残る道を模索するポルシェの苦悩が透けて見えた。

911カレラのパワートレーンの配置。初代から変わらずRR(後部エンジン・後輪駆動)車である。日本では2019年7月5日に新型車を発売する。販売価格は1666万円から1997万円。(出所:ポルシェ)
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911カレラのパワートレーンの配置。初代から変わらずRR(後部エンジン・後輪駆動)車である。日本では2019年7月5日に新型車を発売する。販売価格は1666万円から1997万円。(出所:ポルシェ)

 新型911カレラSは992型と呼ばれ、8代目。エンジンは先代車両(991型)の9A2型を改良したもので、9A2evo型と名付けた。

 改良エンジンの開発で、ポルシェがとりわけ力を注いだのが排ガス性能を高めることである。一方でドイツ・ニュルブルクリンク(北コース)のラップタイムは7分25秒と先代の記録を5秒更新し、スポーツカーとしての矜持(きょうじ)を保つ。

 2019年5月にオーストリアで開催されたパワートレーンの国際会議「第40回ウィーン・モーター・シンポジウム(40th International Vienna Motor Symposium)」で、ポルシェは改良エンジンについて発表した。エンジン開発責任者のThomas Wasserbach氏は、開発で重んじた点で最初に動力性能を挙げた後、エンジン効率と排ガス性能と続けた。

「ボクサーシックス」と呼ばれる水平対向6気筒ガソリンエンジン。(出所:ポルシェ)
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「ボクサーシックス」と呼ばれる水平対向6気筒ガソリンエンジン。(出所:ポルシェ)

 動力性能はスポーツカーのエンジンでは基本指標といえて、ポルシェは最高出力を前型比22kW(30PS)増の331kW(450PS)、最大トルクを同30N・m増の530N・mに高めた。動力性能を上げ続けるスポーツカーの“作法”は堅持する。

911カレラの外観。(撮影:日経 xTECH)
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911カレラの外観。(撮影:日経 xTECH)

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