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 IDC Japan(東京・千代田)は2019年6月7日、IT市場の動向に関するカンファレンス「IDC Directions Tokyo 2019」を都内で開催した。「テクノロジー革命がもたらすイノベーションの増大」をテーマにして、デジタルトランスフォーメーション(DX)市場がどう推移するのか、デジタル技術に適応している企業とそうではない企業の違いなどを米IDCグループの幹部らが語った。

米IDCのフランク・ジェンス氏
米IDCのフランク・ジェンス氏
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 「2022年まで(世界では)DXへの支出が年16%のペースで増える。(IDCの予測としてDXへの投資額は全世界で)現在の1兆ドル規模から2兆ドル規模に拡大するだろう」。基調講演で米IDCでシニア・バイス・プレジデント・アンド・チーフ・アナリストを務めるフランク・ジェンス氏はこう述べた。「(米メディアでは)DXは時代遅れだ、DXはもう死んでいるなどの見出しが並んでいる。しかしそれらは誤りだ」と続けた。

 ジェンス氏はDXの浸透が進むなか、デジタル技術を使いこなせている企業「デジタリーデターミンド(Digitally Determined)」とデジタル技術に振り回されて混乱状態にある企業「デジタリーディストロート(Digitally Distraught)」に分かれてきていると指摘した。前者が企業戦略に加えて事業運営までデジタル技術を融合させているのに対し、後者はデジタル技術を導入しているものの、「企業環境がまだ旧態依然で、事業プロジェクトごとに異なるデジタル戦略を推進している」(米IDCのマット・イーストウッドシニア・バイス・プレジデント)。