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ランキン排熱回収、エンジンルームに収めるメド

 ホンダは、かねて研究しているランキンサイクルによる排熱回収技術で小型軽量化し、エンジンルーム内に収めるメドが立ったことを明かした。解析では約4%の排熱エネルギーを回収し、ハイブリッド車の燃費性能を3%以上高められるという。

ホンダが2006年に自動車技術会で発表したランキンサイクルの技術の概要。現在では小型軽量化を進めて、エンジンルーム内に収めるメドが立ったという。(出所:ホンダ)
ホンダが2006年に自動車技術会で発表したランキンサイクルの技術の概要。現在では小型軽量化を進めて、エンジンルーム内に収めるメドが立ったという。(出所:ホンダ)
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 ランキンサイクルは、超小型の火力発電所と言えるもの。石炭やLNGを燃やす代わりに排ガスの熱で水蒸気をつくり、タービンの代わりに斜板などを使った容積型の膨張機で回転力に変える。

 ホンダは開発中の技術について、一次流体解析でエネルギーの回収効果を計算した。米国の燃費試験走行モードを前提に計算したところ、回収エネルギーは走行中に最大で2000Wくらい、平均で数百Wに達したようだ。

 このほかホンダは、冷間始動時の排ガス性能を高めるために、電熱触媒の開発に着手していることも説明した。触媒の温度が低いときに電流を流して触媒を温める。欧州を中心に厳しくなる排ガス規制への対応を想定したものとみられる。