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 伊仏合弁STMicroelectronicsは、「Arm Cortex-M7」ベースで同社のハイエンドCortex-Mマイコン(MCU)である「STM32H7」を強化し、高性能化を図った製品を追加した(ニュースリリース)。同社は2016年10月に「最も高性能なCortex-Mマイコン」としてSTM32H7の最初の製品を発表している(関連記事1)。

STM32マイコンの歩み。新製品は右上。STMicroelectronicsの図
STM32マイコンの歩み。新製品は右上。STMicroelectronicsの図
STM32マイコンの歩み。新製品は右上。STMicroelectronicsの図
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 今回の発表に関連した同社のブログによれば、製造プロセスとチップ構成(集積する回路ブロック)を最適化したという。例えば、製造プロセスの最適化によって、CPUコアのCortex-M7の動作周波数は最初の製品の最大400MHzから最大480MHzに向上した。また、動作温度範囲が広い品種も用意できた。従来は最大動作温度が+85℃だったが、今回+125℃の品種も用意した。

 構成の最適化に関しては、より性能の高いニーズに対して、CPUをCortex-M7(最大480MHz)とCortex-M4(最大240MHz)の2コア構成にした製品(STM32H745/STM32H755およびSTM32H747/STM32H757)を用意した。480MHzのCortex-M7の演算性能は2424CoreMark、240MHzのCortex-Mは800CoreMarkで、合計3224CoreMarkとなる。例えば、GUI処理をCortex-M7に、モーター制御とセンサー制御などのリアルタイム処理をCortex-M4で実行するといった使い方を想定している。Cortex-M7とCortex-M4は異なる電源ドメインにあり、どちらか一方だけ動作させることが可能で、低電力化を図れるとする。

Cortex-M7とCortex-M4の2コア製品を追加。その応用例では、Cortex-M7はGUIを、Cortex-M4はリアルタイム制御を担う。STMicroelectronicsの図
Cortex-M7とCortex-M4の2コア製品を追加。その応用例では、Cortex-M7はGUIを、Cortex-M4はリアルタイム制御を担う。STMicroelectronicsの図
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