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 東芝は2019年6月18日、トップセルに亜酸化銅(Cu2O)など、ボトムセルに結晶Siを用いたタンデム型太陽電池で変換効率23.8%を確認した。詳細を米国で開催中の国際会議IEEE PVSC 46で同日発表するという。東芝は3年後の2022年ごろには同30%以上を達成して実用化につなげたい考え。低コストと高効率を両立させた新しい太陽電池になる可能性がある。

東芝が開発したタンデム型太陽電池のトップセル
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東芝が開発したタンデム型太陽電池のトップセル
寸法は25mm角。(写真:東芝)

 東芝が開発したのは、タンデム型と呼ばれる2階建ての太陽電池。2階建てにすることで、太陽光をより効率的に電力に変換できる可能性がある。今回は、1階(ボトムセル)は単独での変換効率が22%の結晶Si系太陽電池、2階(トップセル)にp型半導体のCu2Oと、あるn型酸化物半導体から成る太陽電池を用いて、全体として変換効率23.8%を達成した。

タンデム型太陽電池の概要
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タンデム型太陽電池の概要
(図:東芝)

 同社はほぼ同じタイプのタンデム型太陽電池を2019年1月に発表しているが、当時の変換効率は22%(記事)。ボトムセルの結晶Si系太陽電池の値にやっと並んだ状態で、タンデム型にするメリットを得られていなかった。今回、ボトムセル単独の変換効率を1.8ポイント上回ったことで、存在意義を実証できたことになる。

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