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 ドイツBMWと日産自動車は、高速道路での手放し運転を可能にする運転支援機能の提供を開始した。いずれも、車内に設置したカメラで運転者の顔を検知して、運転者が常に前方を注視しているか否かを識別する仕組みを持つ。BMWの「3シリーズ」や「7シリーズ」などに、日産は新型のスカイラインに搭載した。

 BMWの車両に搭載する「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」は、高速自動車国道法が定める「高速自動車国道」および「指定都市高速道路」において、時速60km以下の渋滞時に、ステアリング、アクセル、ブレーキを車両が制御して走行するもの。運転者が前方を注視しており直ちにステアリングを操作できる状態であることを条件に、運転者がステアリングから手を離したままでも車両制御を継続するのが特徴だ(図1)。

図1 BMWのハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能
図1 BMWのハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能
(出所:BMWジャパン)
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 運転者が前方を注視しているか否かの判別は、カメラで運転者の顔を検知して行う。カメラは、速度やエンジンの回転数などを表示するメーターパネル内に設置した(図2)。手放しの状態で運転支援機能を利用している際に運転者がよそ見などをしていると判別すると警告し、前方を注視するように促す。

図2 メーターパネル内に運転者を検知するカメラを設置
図2 メーターパネル内に運転者を検知するカメラを設置
(撮影:日経Automotive)
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 BMWは2019年4月に同運転支援機能の提供を「夏以降に順次日本に導入する予定」とアナウンスしていた。そのため、同機能に対応していることをうたっていた3シリーズなどでは、ハードウエア的には対応しているものの機能の使用が制限されている状態だった。その使用制限を解除して有効化するソフトウエアの更新作業が2019年7月から一部のディーラーで始まった。既に納車されている車両についても同機能に対応した車種であれば、車両のソフトウエアを更新することで機能が利用できるようになる。

 ソフトウエアの更新作業の対象となる車種は、ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能に対応した「3シリーズ」「8シリーズ(クーペ、カブリオレ)」「X5」の他、2019年6月に発表した「X7」と「7シリーズ」だ(図3)。更新作業は基本的にBMWのディーラーで行う。準備が整ったディーラーから順次、対象となる顧客に案内を始めているという。顧客が機能の有効化を希望する場合は、車両アクセサリーとして有償で提供する。

図3 新型7シリーズでもハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能を採用
図3 新型7シリーズでもハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能を採用
(撮影:日経Automotive)
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