ネット通販「Amazon(アマゾン)」には、購入者が製品を5段階で評価しコメントを付ける「カスタマーレビュー」という仕組みがある。購入者の生の声が反映されるため、参考にしている利用者は多い。
ところが、一部の製品を販売する出品者によって雇われたレビューアー、いわゆるサクラが、高い評価を付ける行為が急増している。これによって、評価を不当に高めている製品がある。
こうしたサクラによる不正レビューを検知し、正当と思われる評価を表示するアプリやWebサービスがある。例えば、Androidスマートフォン向けアプリの「レビュー探偵」や、Webサービスの「ReviewMeta.com - Amazon Review Checker」などだ。ただ、レビュー探偵はAndroidスマートフォンがないと利用できないし、ReviewMeta.comは英語版しか提供されていない。
そこに2019年7月、不正レビューを検知する新しいWebサービス「サクラチェッカー」が登場した。「ユウ」というハンドル名の人物が開発した日本語版のサービスだ。ユウ氏への取材で得られた情報を基に、サクラチェッカーはどんなサービスなのか、不正レビューをどのように検知するのかを解説する。
Amazonの製品URLを入力するだけ
サクラチェッカーは、Webブラウザーに「https://sakura-checker.jp/」と入力すれば利用できる。

使い方は簡単。画面上部にある欄に、Amazonの製品ページのURLをコピー&ペーストして、欄の右側にある「Go」ボタンをクリックするだけだ。これで結果が表示される。
結果には、正当な総合評価と、カスタマーレビュー全体に占める不正レビューの割合を示す「サクラ度」を表示する。