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 トヨタ自動車が、国内で販売する車種の削減を加速する。中型車の「プレミオ」と「アリオン」の販売を近い将来にやめることが日経 xTECHの調べで分かった。2019年9月17日に発売した新型「カローラ」で代替する。国内市場の縮小に備えるとともに、限られた開発資源を競争が激しい分野に振り向ける。

 新型カローラは、大型化して安全装備を充実するのに併せて、販売価格を上げた。車格がプレミオとアリオンに近づく。トヨタは、カローラで2車種を代替できると判断したようだ。「プレミオとアリオンの保有者に、新型カローラを勧めていきたい」(トヨタ副社長の吉田守孝氏)。2車種は2007年以来、全面改良していない。

 先代カローラのセダン「アクシオ」の1.5Lガソリンエンジン搭載「G」グレードが約170万円で、新型の1.8Lガソリン機搭載セダンの「G-X」が約194万円と25万円近く上がった。吉田氏は、大型化や装備の充実を考慮すると価格は「先代と同等水準」と主張する。

左がプレミオ(出所:トヨタ)。右が新型カローラのセダン(撮影:日経 xTECH)。
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左がプレミオ(出所:トヨタ)。右が新型カローラのセダン(撮影:日経 xTECH)。
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左がプレミオ(出所:トヨタ)。右が新型カローラのセダン(撮影:日経 xTECH)。

 トヨタは2018年に発売したカローラのハッチバック車「スポーツ」の投入に併せて、「オーリス」を廃止していた。カローラの投入に伴い、計3車種をなくす形である。

 トヨタは車種の削減に加えて、プラットフォーム(PF)の集約も進めている。カローラには、「プリウス」や「C-HR」に使うCセグメント用PF「GA-C」を採用し、一本化する。

 これまでカローラは、3種類のPFを海外用と国内用で使い分けていた。海外向けのカローラは、日本の車両区分では「普通自動車(3ナンバー)」に相当する大きめのCセグメント用PFを使う一方で、国内向けには「小型自動車(5ナンバー)」に入るBセグメントのPFを使っていた。