全1335文字

 経営コンサルティング会社のドイツ・ローランド・ベルガーの日本法人は2019年10月16日、遠隔操縦が可能な私有地向けの小型電気自動車(EV)「バトラーカー」を発表した(図1、2)。10km/h程度の速度で、500mや1kmといった私有地内の短距離移動での利用に割り切ったことで、従来の車とは異なるソファをガラスで囲んだような小さな空間のデザインとしたのが特徴だ。

図1 小型EV「バトラーカー」のプロトタイプ
図1 小型EV「バトラーカー」のプロトタイプ
運転席に1人、ベンチシートに1人座れる。小柄な子供であれば、運転席後ろのサイドに追加で座ることが可能だ。(撮影:日経Automotive)
[画像のクリックで拡大表示]
図2 車体はソファの空間をイメージ
図2 車体はソファの空間をイメージ
[画像のクリックで拡大表示]
図2 車体はソファの空間をイメージ
[画像のクリックで拡大表示]
図2 車体はソファの空間をイメージ
[画像のクリックで拡大表示]
左から、フロントビュー、サイドビュー、リアビュー。自動車というよりは、ソファの空間が移動する乗り物というイメージだ。(撮影:日経Automotive)

 2019年度中には、ホテルや神社仏閣、ショッピングモールといった私有地内での実証実験を実施する予定だ。例えば、砂利道の境内を歩くのが困難な高齢者向けの移動手段としての使用を想定する。

 将来は遠隔操縦の機能を利用して、観光客を乗せて遠隔操縦者がガイドをしながら特定の地域を走らせたり、物流会社と連携して集配所から配達先まで荷物を届けるといったサービスでの利用を想定している。

 車両は販売する方式をとらず、利用状況に応じて料金を徴収するといったモデルなどを検討中だ。事業母体も、ローランド・ベルガー社内の1事業部としてではなく、例えば、新たに会社を設立するなどで事業化を進める方針だ。将来は車両ナバーを取得することも視野に入れている。