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 USBの仕様策定団体である「USB-IF」は、USBの次世代仕様である「USB4」を策定したことを2019年9月に発表した(発表資料)。USB 3.0の仕様が策定された2008年から実に11年ぶりの大幅なアップデートである。

 USBは、1.0から2.0、2.0から3.0、そして3.1、3.2とそのバージョンを重ねるたびに最大データ伝送速度を高めてきた。USB4では、信号線1対当たり20Gビット/秒、2対利用してケーブル1本当たり40Gビット/秒に達した(関連記事)。これは片方向の速度で、アップストリームとダウンストリームのそれぞれで40Gビット/秒の双方向通信が可能である。この速度は、これまでの最新仕様だったUSB 3.2の2倍に相当する。電気信号を利用した機器間インターフェースとしては、「Thunderbolt3(サンダーボルト・スリー)」に並ぶ高速なものとなった。

USB4に関するUSB-IFのプレスリリースをキャプチャーしたもの
USB4に関するUSB-IFのプレスリリースをキャプチャーしたもの
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 高速化するほど、大容量のデータ転送にかかる時間を短縮できるので利便性が向上する。だが、USB4の本質はデータの高速化ではない。「Universal Serial Bus」という名に恥じない「ユニバーサルインターフェース」になったことである。裏には、乱立するインターフェースを統一したいという米アップル(Apple)の意図が透けて見える。

 USBはこれまで、高速化するとともにさまざまな機能を搭載して、機能集約化を進めてきた。その流れを一気に加速させたのが、Type-Cコネクターである。1つのインターフェースポート(1種類のコネクター)で、DisplayPort(以下、DP)やHDMI、Thunderboltといったさまざまな信号を伝送できるようになった。さらに、最大100Wを供給できる給電仕様「USB Power Delivery Specification(USB PD)」の登場で、ACアダプターまで飲み込んだ。ノートパソコンすら、難なく駆動できる水準である。

 こうしたインターフェースや電源の集約化が進む中で、登場したのがUSB4だった。USB4は、USBをその名の通りユニバーサルインターフェースとするための「詰め手」になる仕様だ。というのも、USB4は他のインターフェース信号をType-Cに比べてより効率よく伝送できるようになるからだ。