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最終的に樹脂フロートが燃える

 ではなぜ、アンカーが引き抜けてアイランドの破損・分断にまで至ったのか。今回の報告による要因分析としては、(1)当日の風速が設計風速(41.53m/s)を超えていた可能性が高いこと、(2)アイランドが風、波によって揺動し偏荷重が発生したこと、(3)アイランドの大型化により、ピンや接続部に設計荷重を超える荷重が作用したこと、(4)アイランドの形状によって応力が集中したこと――などの可能性を挙げた。

 また、火災に関しては、実際に燃えた部分が水中に沈んでいるため、現在、引き上げながら原因を調査している最中としつつ、直流回路部分の短絡やアーク(火花)により、ケーブルなどに引火し、最終的に樹脂製のフロートに延焼したとの見方を示した。

 京セラTCLソーラーでは、2020年2月をめどに事故原因の最終的な報告書を作成。提出し、3月には再発防止対策を検討するとしている(図8)。

図8●事故原因の調査の工程表
図8●事故原因の調査の工程表
(出所:京セラTCLソーラー)
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 今回のWG会合とは別の場で、京セラ・ソーラーエネルギー事業本部の小谷野俊秀副本部長は、「千葉・山倉水上メガソーラー発電所」の復旧時期について、「半年から1年後を想定している」とし、「今後の調査によって判明した問題点が、開発当初の設計のままでは解消できないと判断すれば、設計を変更して復旧する」としている。

 小谷野副本部長は、「近隣地域に対して、2度と今回のような事故が起きないように復旧するという、安全に関する懸念の払拭が重要になる」としている(関連記事:千葉・水上メガソーラー事故、強風で損壊したメカニズム考察)。