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 防衛装備品の展示会「DSEI Japan 2019」(2019年11月18日~20日)が幕張メッセ(千葉市)で開かれた。陸海空にまたがる総合的な展示会で、もともとは英国のイベントである。日本での開催は初めてだ。出展したのはイギリスやアメリカ、インド、イスラエルなど約20カ国の約150社。日本企業はIHIやNECなど、約60社がブースを構えた。

 会場に並んだのは、ミサイルや拳銃といった武器に関する展示だけではない。無線装置や戦闘糧食、負傷した兵士を運ぶ担架といった「兵たん」を機能させる製品も数多く見られた。会場への搬入が難しいからか、戦闘機や護衛艦などの大型装備については、模型やポスターによる展示が中心だった。

DSEI Japan 2019の会場
DSEI Japan 2019の会場
幕張メッセの7、8ホールに各社の展示が並んだ。(写真:日経 xTECH)
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米ロッキード・マーティンの展示
米ロッキード・マーティンの展示
航空自衛隊が導入する戦闘機「F-35A」の模型を置いた。(写真:日経 xTECH)
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 出展したのは、防衛省や警察に最終製品を売り込みたい大企業だけではない。モーターやセンサー、電装品など、防衛装備品の中身を支える企業の姿もあった。そんなブースが立ち並ぶ様子を見ると、一般の展示会と雰囲気はさほど変わらなかった。

無人機による遠隔監視システム

 イスラエルのIsrael Aerospace Industries(IAI)は、無人航空機(UAV)による遠隔監視システム「Unified Control System(UCS)」を展示した。まるでアーケードゲーム機のような外観の操作卓を使って、UAVのカメラによる遠隔監視ができる。陸上の施設だけでなく船内にも設置できるという。

無人機による遠隔監視システム
無人機による遠隔監視システム
陸上施設のほか、船内にも設置できる。(写真:日経 xTECH)
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 右手で握る操縦かんのほか、上下に2枚のディスプレー、手元にタッチパネルとキーボードを備えていた。会場では、来場者がUAVによる監視を体験できるデモンストレーションを用意。あらかじめ飛行ルートを設定して離陸させたのち、搭載したカメラを遠隔操作して地上施設の監視を遂行する、という内容だった。

 「UAVは自律飛行するため、担当者が操縦に気を取られることなく、監視に集中できるのがメリットだ」(同社)。手元のタッチパネルには、UAVの位置が地図上に表示される。定点観測したい位置をタップして選択すると、UAVはその周辺を自動で周回しながら飛行し続けることもできる。