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 フランス・グループPSA(Groupe PSA)のシトロエン(Citroen)ブランドが電動化に力を入れている。同ブランドCEO(最高経営責任者)のリンダ・ジャクソン(Linda Jackson)氏が2019年11月27日に東京・二子玉川の商業施設で開催した自社イベントに出席し、電動化戦略について説明した。

リンダ・ジャクソンCEO
リンダ・ジャクソンCEO
(撮影:日経Automotive)
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 シトロエンは2023年に新型車の80%、2025年に新型車のすべてに電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)などの電動化モデルを用意する計画を掲げる(関連記事)。2019年は創業100周年にあたり、次の100年に向けて電動化を一気に加速したい考えだ。

 電動化攻勢の第1弾として、PHEVの「C5 Aircross SUV Hybrid」をフランス本国で発売したほか、2019年に2台のEVコンセプトを公開した。「2020年からはEVの新モデルも投入する」(ジャクソンCEO)という。

C5 Aircross SUV Hybrid
C5 Aircross SUV Hybrid
(出所:シトロエン)
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 C5 Aircross SUV Hybridは、グループPSAのプジョー(Peugeot)ブランドが2019年10月に発売したSUV「3008 Hybrid4」と同じプラットフォーム「EMP2(Efficient Modular Platform 2)」を採用する。13.2kWhのリチウムイオン電池を搭載し、EVモードで50km走行できる。EVモードの最高時速は135km/hである。

C5 Aircross SUV Hybrid
C5 Aircross SUV Hybrid
(出所:シトロエン)
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 充電時間は普通充電で約7時間、7.4kWの急速充電で約2時間。CO2排出量はWLTPモードで39g/km、燃費は同1.7L/100kmを見込む(リリース)。

 パワートレーンは出力132kWのガソリンエンジンと80kWのモーター、8速AT(自動変速機)を組み合わせ、システムの最高出力は165kW、最大トルクは320N・mに達する。価格は3万9950ユーロ(120円/ユーロ換算で約479万円)から。2020年半ばから納車を始める。

2台のコンセプトEVを公開

 シトロエンは100周年を記念して2台のコンセプトEV「19_19 Concept」「Ami One Concept」を発表済みである。

19_19 Concept
19_19 Concept
(出所:シトロエン)
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 19_19 Conceptは、人工知能(AI)アシスタントを搭載したEVで、自動運転機能を備えるが、運転を楽しむこともできる。主に、都市と地方を結ぶ長距離の移動用途を想定する。2019年5月にフランス・パリで開催された「VivaTech」で公開した(リリース)。

19_19 Concept
19_19 Concept
(出所:シトロエン)
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 容量100kWhの電池を搭載し、WLTPモードで800km走行できる。急速充電を使うと、20分の充電で600km走行できる。前後の車軸にそれぞれモーターを備えた4輪駆動(4WD)で、最高出力340kW、最大トルク800N・m。5秒で停止状態から100km/hに加速し、最高速度は200km/h。全長4655×全幅2240×全高1600mm、ホイールベースは3100mmである。

19_19 Concept
19_19 Concept
(出所:シトロエン)
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