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 ドイツの自動車部品大手ボッシュ(Bosch)の日本法人は2020年内に建設機械などの位置や稼働状態をIoT(インターネット・オブ・シングズ)で監視するサービスを市場に投入する計画だ。センサーを内蔵しない建設機械や資材に「TRACI(トラシ)」と呼ぶIoTセンサー(タグ)を後付けして、異なるメーカーの建設機械や資材が混在する現場でも一括してモニタリングできるようにする。実用化に向けて、このほど清水建設の建設・土木現場で実証実験に取り組んだ。

10センチ角で5年連続稼働

 TRACIの大きさは幅11.1×奥行き8.2×高さ3.8センチメートルで、重さは138グラムである。電池を内蔵して5年ほど連続使用できる。

TRACIのイメージ
TRACIのイメージ
(出所:ボッシュ)
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 建設機械の衛星信号を受けやすい箇所に取り付けて使い、実証実験では油圧ショベルのコックピットの上に取り付けた。マグネットで貼り付くため、簡単に後付けできる。

実証実験の様子。油圧ショベルのコックピットの上にTRACIを取り付けた
実証実験の様子。油圧ショベルのコックピットの上にTRACIを取り付けた
(出所:ボッシュ)
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 TRACIは建設機械の3軸加速度や位置などのデータを取得し、IoT向け広域無線通信技術「LPWA(ローパワー・ワイドエリア)」の一種である「LoRaWAN」経由でクラウドサーバーに送信する。LPWAは従来の無線通信サービスより大幅に安く消費電力も少ないのが特徴だ。クラウドサーバー側でデータを処理することで、利用者はスマートフォンやパソコンで建設機械の稼働状態を把握できる仕組みだ。傾き角度の情報を基に、トラックの荷台の昇降も把握できるという。

TRACIを使って建設機械の稼働状態を把握する概念図
TRACIを使って建設機械の稼働状態を把握する概念図
(出所:ボッシュ)
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