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 「エルピクセルが承認を得たことで、日本でも深層学習(ディープラーニング)を使ったプログラム医療機器の実用化の道筋ができた」――。こう話すのは、AI(人工知能)診断支援ソフトウエアを手掛ける中国インファービジョン(Infervision)日本法人のXiaoyan Zhou代表取締役だ。中国企業もAI診断支援ソフトウエアで日本進出を狙って動いている。

 インファービジョンは2015年の創業で、従業員数は約340人。中国では既に約300の医療機関がインファービジョンの複数のAI診断支援ソフトウエアを導入済みという。米FDA(食品医薬品局)にも承認申請しており、承認が得られれば2020年にも米国で販売を開始したい考えだ。

中国インファービジョンのAI診断支援ソフトウエア「InferRead CT Lung」のイメージ
中国インファービジョンのAI診断支援ソフトウエア「InferRead CT Lung」のイメージ
(出所:Infervision)

 日本にもオフィスを構え、日本導入の準備を進めてきた。既にCVICや近畿大学病院など、国内で5つの医療機関がインファービジョンとの共同研究といった形でソフトウエアを検証しているという。日本の医師の要望に対応するため、日本に開発拠点も設けた。現在の開発人員は4人ほどだが、本格導入に向けてさらに人数を増やす計画だ。

中国インファービジョン日本法人の開発拠点
中国インファービジョン日本法人の開発拠点
(写真:日経 xTECH)

 2018年には日本で医療機器の承認審査を担う医薬品医療機器総合機構(PMDA)に、深層学習を用いたAI診断支援ソフトウエア「InferRead CT Lung」を承認申請した。まだ承認を得られていないが、エルピクセルが深層学習を使ったソフトウエアを2019年10月に発売したことが「追い風になる。承認を得られれば2020年にも発売したい」(インファービジョン日本法人のXiaoxi Guo取締役)とする。