全3177文字
PR
トヨタ自動車社長の豊田章男氏。同社は2020年1月6日、CES 2020の開幕前日に記者会見を開いた(写真:日経Automotive)
トヨタ自動車社長の豊田章男氏。同社は2020年1月6日、CES 2020の開幕前日に記者会見を開いた(写真:日経Automotive)
[画像のクリックで拡大表示]

 今回のCES 2020(2020年1月7~10日、米ラスベガス)で最大の話題となったのはソニーの「クルマ」である。開催前に開いたプレスカンファレンスで、自動車などのモビリティー分野の新たな取り組み「VISION-S(ビジョン エス)」を発表した。モビリティーにおける安全性や快適性、車内エンターテインメントを追求するという。それを具現化した電気自動車(EV)の試作車を見せた(図1図2)。

(a)正面
(a)正面
[画像のクリックで拡大表示]
(b)側面と背面
(b)側面と背面
[画像のクリックで拡大表示]
図1 ソニーが試作したEV「VISION-S」
(写真:日経クロステック)
図2 VISION-Sのシャシーや駆動部
図2 VISION-Sのシャシーや駆動部
右下の人物はVISION-Sを説明するソニー 代表執行役社長兼CEOの吉田憲一郎氏。(写真:日経クロステック)
[画像のクリックで拡大表示]

 VISION-Sには、ドイツ・ボッシュ(Robert Bosch)やドイツ・コンチネンタル(Continental)、カナダ・マグナ(Magna International)といった大手車載部品メーカーなどパートナー企業が参画。試作車もパートナー企業と開発したという。試作車には、ソニーのセンシング技術の他、AI(人工知能)技術や通信機能を搭載。クラウドなどを活用することで、自動車機能の継続的なアップデートが可能とする。

33個のセンサー搭載

 運転支援などに向けて試作車の車内外に搭載したセンサー類は、合計33個。ソニーの車載イメージセンサーの他、LiDARやレーダー、ToFセンサーなどである。イメージセンサーを除くセンサーが、ソニー製かどうかは現時点で明らかにしていない。

 車内音響システムとして、ユーザーの周囲360度(全天球)を包み込むように音場を形成する技術「360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)」に対応。各シートに内蔵したスピーカーで実現する。同技術は、昨年(2019年)のCESで初めて公開したものである。

 フロントシート前方には横長の大型ディスプレーを搭載。直観的な操作で様々なエンタテインメントコンテンツを視聴できるという。試作車の主な仕様は次の通り。4シーターで、重さは2350kgである。全長4895mm、幅1900mm、高さ1450mm。フロントとリアにそれぞれ200kWのモーターを搭載する。最高速は時速240kmである。