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 「提携の機会を探索する段階から、注力する領域を絞り、強固な基盤を確立する段階に移行する」(アステラス製薬 Rx+事業創成部の赤代宏介氏)――。アステラス製薬はヘルスケアのイベント「Technology×Healthcare 2019」で、医薬品以外で手掛ける事業領域を明らかにした。デジタル技術などを活用し、慢性疾患の重度化を予防したり、身体機能を補完したりする事業などに注力する。

「Technology×Healthcare 2019」はアステラス製薬と東京工業大学、みらい創造機構が共催した。
「Technology×Healthcare 2019」はアステラス製薬と東京工業大学、みらい創造機構が共催した。
(写真:日経 xTECH)

 昨今、医薬品の製品化が難しくなっており、製薬企業は本業と並行して新たな事業戦略を模索している。各社が注力しているのがデジタル技術の活用だ。中でもアステラス製薬は早くから専門部署を作り、ゲーム会社やベンチャー企業などとの提携を進めてきた。そのアステラス製薬が、医薬品以外で手掛ける領域を絞り込み、強固な基盤を確立する方針を明らかにした。

 アステラス製薬が医薬品以外で手掛ける領域として示したのは(1)慢性疾患の重度化予防、(2)身体・運動機能の補完・代替、(3)デジタル×ニューロサイエンス、(4)薬が届きにくい患者の課題の解決、(5)手術・診断精度向上による患者アウトカム最大化、(6)感覚機能の補完・代替――の6つのポイントだ。

 事業領域を絞り込んだ理由として赤代氏は、「医療用医薬品以外のビジネス範囲は広く、技術や市場の変革が進んでいる。領域を絞り強固な基盤を確立する段階に移行する必要があると判断した」と説明する。製薬企業がデジタル技術の活用に向けて提携を模索する段階から、新たな段階に入る。