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 プログラミングの実力を測るのは難しい。対象者が書いたプログラムを人の目でチェックするには、時間も手間もかかり、評価者に高いプログラミングの能力が求められるからだ。かと言って一般的な試験問題では、プログラミングの知識を測ることはできても、プログラムを書く力を測るのは困難だ。

 この問題に真正面から挑戦しているのが、様々なプログラミングコンテストを運営しているAtCoderである。受験者にプログラムを書かせて実力を自動判定する新型の検定試験「アルゴリズム実技検定」を始めた。

 この検定は、1からプログラムを作成する能力を問うものだ。同社によると「知識型ではない」「受験者が得意なプログラミング言語を選べる」「アルゴリズムの実力を測る」といった特徴を持つという。オンラインで参加する形式なので、自宅など好きな場所で受験できる。

 同社は、この検定の第1回試験の結果を2020年1月15日に公表した。実施日は2019年12月14日で、458人が受験したという。

 出題される問題数は15問で、100点満点。配点は、1問目が9点、2問目と3問目がそれぞれ8点、4問目から6問目がそれぞれ7点、7問目から15問目がそれぞれ6点になっている。

 受験者は、獲得した点数に応じて5段階のランクに分けられる。25点から39点が「エントリー」、40点から59点が「初級」、60点から79点が「中級」、80点から89点が「上級」、90点から100点が「エキスパート」に認定される。24点以下は「未認定」になる。

 AtCoderは、第1回検定を受験した458人のランクの割合を公表している。

第1回検定の受験者のランクの割合
第1回検定の受験者のランクの割合
(データの出所:AtCoder)
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 最も多かったのは初級で約33%。ほぼ3分の1に相当する。以下、人数が多い順に、中級、エントリーと続く。

 意外だったのが、上級よりもエキスパートのほうが多かったことだ。全体の14%に相当する66人がエキスパートのランクを獲得した。さらに、そのうちの38人は100点満点を獲得していた。

コンテストの参加経験があるかどうかで成績に大差

 同社は、受験者をAtCoderの定期コンテストへの参加経験がある「AtCoderユーザー」と、AtCoderの定期コンテストへの参加経験がない「一般受験者」の2つに分けて、各ランクごとの比率を公表している。一般受験者は全受験者の3割弱である126人だった。