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 2019年10月末、アイシン・エィ・ダブリュ(アイシンAW)との2021年4月の合併を発表したアイシン精機。これまでの独立独歩の分社経営から、グループ一丸となって同じ方向を目指すグループ経営へと大きく舵を切る。

 アイシン精機社長の伊勢清貴氏によれば、背景にあるのはCASE(コネクテッド、自動運転、サービス、電動化)に対応する企業構造への変革、および高い収益力を持つ企業体質への変革を急ぐためだ()。CASEは投資がかさむ。アイシングループとして競争力のあるものに集中し、かつ重複部分を減らし固定費を削減することが必要という。

アイシン精機社長の伊勢清貴氏
アイシン精機社長の伊勢清貴氏
アイシン精機社長の伊勢清貴氏
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 伊勢氏は次のように明かす。「(例えば、先端技術の研究・開発を手掛ける)IMRAは米国、欧州、日本に研究・開発拠点があるが、アイシン精機直下とアイシンAW直下の部門があり、自分たちで研究・開発テーマを決めていた。また、テーマの重複もあった」。こうした重複を無くし、競争力のある分野に集中することで、全体の研究・開発部門の予算を減らして、それをオープンイノベーションに振り向ける考えとする。

 イノベーションと言うと、とんでもない技術の誕生を思い浮かべがち。だが、「今まであった技術を組み合わせてうまいことやることもイノベーション」と同氏は語る。「(アイシングループの)中には技術がある。互いのものを互いが利用して、本当に一体化したことをやっていく」と打ち明ける。