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 予防安全性能を強化するため、コネクテッドサービスも活用する。既に北米仕様車に搭載している「スターリンク(Starlink)」というサービスを、日本でも2025年までに採用する。同サービスを利用して、事故が発生した情報を自動でコールセンターに通報し、救急車などの出動を要請する機能などを実現する。

 衝突安全の面では、既に実用化している歩行者保護エアバックを2025年以降に、自転車の運転者(サイクリスト)にも対応させる。新世代アイサイトとエアバッグを連携させる機能も、2025年以降に実現する計画である。衝突が避けられないとシステムが判断すると、衝突の直前にエアバッグの展開を開始して乗員の被害を軽減する。

 予防安全機能と衝突安全機能の強化によってスバルは2030年に、スバル車が関与する死亡事故をゼロにすることを目指す。同社によると、現在スバル車が関与する死亡事故のうち約60~70%が自車起因、約30~40%が他車起因という(図5)。

図5 死亡事故ゼロに向けたシナリオ
図5 死亡事故ゼロに向けたシナリオ
(出所:スバル)
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 このうち新世代アイサイトの活用によって、自車起因と他車起因を合わせた死亡事故を65%減らせるという。残り35%の削減については、コネクテッドサービスの活用や、新たなエアバッグなどの衝突安全機能の強化によって対応する計画だ。

 同社社長の中村知美氏は、「予防安全機能と衝突安全機能を高度化し、本気で死亡事故ゼロを目指していく」と強調した(図6)。

中村知美氏
図6 スバル社長の中村知美氏
(撮影:日経Automotive)
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