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 三菱マテリアルは、難燃性樹脂で造ったリチウムイオン2次電池向けパックの蓋部分を、「ネプコン ジャパン 2020」(2020年1月15~17日、東京ビッグサイト)に出展した。詳細な試算はしていないが、「金属製と比較して質量を半分程度に減らせる可能性がある」(同社)。

難燃性樹脂で造ったリチウムイオン二次電池向けパックのふた(写真:日経クロステック)
難燃性樹脂で造ったリチウムイオン二次電池向けパックのふた(写真:日経クロステック)
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 展示品では、電池を支える台座に一般的なアルミニウム合金の押し出し材を使い、蓋部分だけを樹脂化した。両者の接合は、メンテナンス性の観点からボルト締結を想定している。

 使用した樹脂は、難燃性規格「UL94」の「V-0」を満たしている。さらに、難燃剤にハロゲン系化合物を使わない「ハロゲンフリー」でもある。具体的な組成は明らかにしないが、油圧シリンダーのシールなどに使われている素材を改質したものだという。特徴は、炎に触れた場合でも変形が少ないことである。

開発した難燃性樹脂(写真:日経クロステック)
開発した難燃性樹脂(写真:日経クロステック)
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