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 中国深センに本社を置く、自動運転技術のスタートアップ企業ディープルート(Deeproute)に、オートモーティブワールド2020(1月15~17日、東京ビッグサイト)で話を聞いた。同社のハードウエアのリファレンス設計やソフトウエアは、マクニカが構えたブースに展示された自動運転車に搭載されていた。

オートモーティブワールド2020のマクニカのブース
オートモーティブワールド2020のマクニカのブース
自動運転やADAS関連の技術や製品をアピールするためのクルマを置いた。このクルマにはDeeprouteの自動運転向けソフトウエアやリファレンスハードウエアが搭載されている。車両の左隣に立っているのが、Deeproute COOのShuang Gao(高 爽)氏、その左隣はDeeproute Agent(日本担当)のXia _Huan(夏 歓)氏。日経クロステックが撮影
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 今回話を聞いたのは、DeeprouteのCOOを務めるShuang Gao(高 爽)氏である。同社の設立は2019年1月。現在、従業員は200人。中国、米国、欧州の投資家から集めた資金は50億円。ここまではそれほど珍しくはないが、Gao氏の話で驚いたのは、実用化のスピードだ。同社の技術を中国Dongfeng Motor(東風汽車集団)の乗用車に搭載したレベル4の完全自動運転車は、中国政府系のChina Automotive Engineering Research Instituteのテストを2019年7月にパスした。2019年11月には、そのレベル4自動運転車100台を使ったロボットタクシー事業が、武漢市で始まった。「これが、中国の開発スピードを上回る深センスピード」(同氏)という。

レベル4の完全自動運転車
レベル4の完全自動運転車
中国Dongfeng Motor(東風汽車集団)の乗用車にDeeprouteの自動運転技術や製品を付加して仕立てた。Deeprouteのスライド
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 Deeprouteは、企業や大学で自動運転技術の研究開発に携わったエンジニアが集まって誕生した。エンジニアの出身元を紹介したスライドには、中国の清華大学や北京大学、Tencent、米国のGoogleやMicrosoft、Baidu USAなどのロゴが並んでいた。Deeprouteの技術の競合としては、例えば、中国Baiduの自動運転プラットフォーム「Apollo」がある。「Apolloの開発に携わったエンジニアも、Deeprouteにいるのか」とGao氏に質問したところ、「否定も肯定もできない」との返事だったので、そういうエンジニアも参画していると推察される。

Deeprouteの自動運転技術を紹介した同社のビデオ
このほかにも、複数のビデオが公開されている(ビデオのインデックスページ)。

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