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 米Velodyne LiDARは、2020年1月15~17日に東京ビッグサイトで開催されたオートモーティブワールド2020に、量産時の想定価格が100米ドル(約1万1000円)のLiDAR(Light Detection and Ranging)製品「Velodyne Velabit」を出展した。2020年1月の米国での展示会「CES 2020」で初お披露目した製品を早速日本でも公開した格好だ。2020年半ばに出荷する計画だという。

Velodyne LiDARの100米ドルLiDAR「Velabit」の動作デモ用品
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Velodyne LiDARの100米ドルLiDAR「Velabit」の動作デモ用品
(日経xTECHが撮影)

 現在、自動運転の実験用車両に実装されているLiDARはほとんどがVelodyne製だ。ただし、大半が数百万円と非常に高価で、しかも高速回転する「メカ型」だった。

 一方Velabitは、半導体技術を用いて回転しない「メカレス型」。「自動運転機能付き量産車への搭載を想定したもの」(Velodyneの代理店のアルゴ)で、寸法は61mm×61mm×35mmと手のひらに載るサイズだ。想定価格は100米ドルと、同社の従来品の数百分の1という安さである。

Velabitのモックアップ
Velabitのモックアップ
(日経xTECHが撮影)

 ただし、高価なLiDARの測定距離が200m以上で視野角も360度全方位であるのに対して、Velabitの測定可能距離は約80m、視野角は水平方向が60度、垂直方向が10度と限定的だ。このため、「低速走行限定のクルマの前方センシングや、高速走行車の側面センシング、ドローンやロボットなど」(アルゴ)への適用を想定する。

 メカレス型のLiDARはVelodyneの競合メーカー多数も開発中で、既に出荷している米Quanergyのようなメーカーもある。ただ、米Quanergyの製品は2019年では量産品で300~500米ドル。100米ドルになるのは2025年を想定していた。Velodyneが言う「量産時に100米ドル」が、いつごろを想定しているのかは明らかにしていないが、業界トップが自ら価格破壊を仕掛けた格好になる。

 Velodyneは今回、Velabitに加えて、2019年1月のCES 2019で発表した測定距離などの性能値がより高いメカレス型のLiDARも幾つか出展した。具体的には、測定距離が約200m、視野角水平方向120度、垂直方向35度で価格が約3000米ドルの「Velarray」。形状が半球(ドーム)状で、測定距離が0.1~30m、視野角が水平、垂直方向共に180度と広い「VelaDome」などである(関連記事)。VelaDomeには、「MLA(Micro LiDAR Array)」と呼ぶ、レーザー光の送受信器と信号処理回路を約2mm角の寸法の小型モジュールに実装した部品を用いているとする。

Velarray (動作品かどうかは不明)
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Velarray (動作品かどうかは不明)
(日経xTECHが撮影)

Velodyneのコンセプトカーのフロントグラス内側、中央付近に設置されたVelarray(動作デモ用)
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Velodyneのコンセプトカーのフロントグラス内側、中央付近に設置されたVelarray(動作デモ用)
(日経xTECHが撮影)
上記Velarrayの動作デモで3Dセンシング結果の表示例
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上記Velarrayの動作デモで3Dセンシング結果の表示例
(日経xTECHが撮影)

 Velodyneが今回出展した自動運転のコンセプトカーでは、従来の実験車両と異なり、車両の上部に突き出したLiDARがなかった。代わりに、フロントグラス内側の中央部にVelarray、側面2カ所ずつVelaDomeを配置している。「1台の車両に目的に応じて複数のLiDARを使う時代になってきた」(アルゴ)。

VelaDome (動作品かどうかは不明)
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VelaDome (動作品かどうかは不明)
(日経xTECHが撮影)

VelaDomeのコンセプトカーへの実装例 (動作品かどうかは不明)
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VelaDomeのコンセプトカーへの実装例 (動作品かどうかは不明)
クルマの側面の前方と後方に2カ所実装されている(日経xTECHが撮影)