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 2020年1月23~24日に開催したNTTドコモのプライベートショー「DOCOMO Open House 2020」(東京ビッグサイトの青海展示棟)で、ワイヤレスでスマートフォンなどを充電する「長距離ワイヤレス充電」技術が出展された。同社が協業するイスラエルWi-Charge(ワイチャージ)が開発した。

Wi-Chargeの照明兼送電器「LIGHTS」
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Wi-Chargeの照明兼送電器「LIGHTS」
(写真:日経クロステック)

 この技術は、天井の照明器具に組み込んだレーザー光送電器から数m離れたところにある受電器に、赤外線レーザーで給電する技術。NTTドコモの説明員によれば、受電器が送電器から約40度の範囲、かつ距離4m以内にあれば送電可能という。その範囲内であれば、受電器が比較的速く動いても、位置を追跡してそこにレーザービームを照射する。追跡技術については、「受電器も赤外線(IR)通信機能を備え、送電器と通信している」(NTTドコモ)とするが、詳細は明かさなかった。送電器側にカメラなどはないという。

Wi-Chargeの受電器を装着したNTTドコモのスマートフォン
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Wi-Chargeの受電器を装着したNTTドコモのスマートフォン
送電器からのレーザー光で充電している様子。(写真:日経クロステック)

 充電できる条件は、送電器と受電器の間に障害物がないこと(見通しがあること)や、受電器が送電器の方向に正しく向けられていることだ。今回の展示では、受電器を実装したプラモデルの列車を走らせている最中に、レーザービームを手で遮ると走行が止まるデモを実演した。

受電器を装着したミニ列車にワイヤレス給電して線路上を走らせるデモ
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受電器を装着したミニ列車にワイヤレス給電して線路上を走らせるデモ
受電器を手で遮ると、走行が止まり、手を外すと再び走り出す。(写真:日経クロステック)

 送電電力は約2W。Wi-Chargeによれば、同社の3W送電器は、目などに対する国際安全規格「IEC 60825-1」のClass 1(目などに十分安全)に準拠し、UL認証も取得しているとする。

 NTTドコモは日本での商用化について、「できるだけ早く世に出したいが、価格などをよく検討する必要がある」として、発売時期は明言しなかった。

ドアの電子錠にWi-Chargeの技術でワイヤレス充電している様子
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ドアの電子錠にWi-Chargeの技術でワイヤレス充電している様子
受電器はこの機器の裏側にある。(写真:日経クロステック)

スマートフォンのWi-Charge版充電台のイメージ
スマートフォンのWi-Charge版充電台のイメージ
(写真:日経クロステック)