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 SBIホールディングス(HD)が2019年12月19日、中国の金融コングロマリット平安グループの子会社であるOneConnect Financial Technologyなどと合弁会社を設立したと発表した。同社が金融機関向けに提供するSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)型の金融サービスプラットフォームを日本に持ち込み、地方銀行などを中心に売り込む。新会社は、かねてよりSBIHDが掲げてきた「第4のメガバンク構想」をけん引する存在になりそうだ。

 「中国で実績のあるテクノロジーを日本のマーケットにカスタマイズして持ち込む」。新会社SBI OneConnect Japanで代表取締役社長兼CEO(最高経営責任者)を務める小枝逸人氏はこう語る。保険会社として出発した平安グループは銀行や投資といった金融分野を中核に、ヘルスケア、不動産、スマートシティーといった非金融領域に事業を拡充している。1億8000万人を超える金融・非金融領域の顧客データをAI(人工知能)で分析し、サービスの開発や販売に生かせるのが強みだ。

 OneConnectは、平安グループが蓄積してきたテクノロジーを外販する役割を果たす。いわば米Amazon.comと米Amazon Web Services(AWS)の関係に近い。小枝氏によると、2019年9月末時点で3700以上の顧客を抱え、中国国内の99%の銀行が何らかの同社サービスを利用しているという。シンガポールにも進出済みだ。

 OneConnectが手掛ける領域は、基幹系システムに関するシステムインフラから営業・マーケティング支援に至るまで広範囲にわたり、12の領域で50以上のサービス群を持つ。日本市場の総代理店という位置づけのSBI OneConnect Japanは、段階的に日本でサービスを投入する計画。まずは営業支援やリスク管理といった収益拡大やコスト圧縮をサポートするサービスからスタートする。営業担当者の実績や能力、必要な研修などを可視化したり、営業プロセスにおけるコンプライアンスチェックをしたりするサービスが想定されるようだ。

●平安グループのOneConnectが提供する12のサービス領域
●平安グループのOneConnectが提供する12のサービス領域
(出所:SBIホールディングスの資料を基に本誌作成)
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