全1295文字
PR

 三菱自動車の収益悪化が止まらない。同社が2020年1月31日に発表した2019年度第3四半期累計(2019年4~12月)の連結決算によると、売上高は前年同期に比べて7.1%減少の1兆6669億円、営業利益は同95.7%減少の36億円、当期純損益(最終損益)は118億円の赤字に沈んだ。第3四半期累計の最終赤字は、3年ぶりである。

 同日に会見した同社副社長でCFO(最高財務責任者)の池谷光司氏は最終赤字の要因として、(1)世界市場で販売台数が減ったこと、(2)ユーロや豪州ドルに対する円高などの為替変動の影響、(3)環境対応や品質関連費用が増えたこと、(4)海外の子会社で税金の支払いが増えたこと──などを挙げた(図1)。

池谷光司氏
図1 三菱自動車副社長の池谷光司氏
(撮影:日経Automotive)
[画像のクリックで拡大表示]

 2019年度第3四半期累計の世界販売台数は、前年同期に比べて1万8000台減少の87万6000台。主要市場であるASEAN(東南アジア諸国連合)や欧州、中国、北米、日本など全ての地域で販売台数を減らした。

 「米中貿易摩擦の影響で北米と中国の販売が減少したことに加えて、2019年度上期には比較的好調だったASEAN市場が、下期に入って減速傾向が強まった。事業環境は厳しい」と池谷氏は言う。また環境関連では、欧州の燃費規制への対応費用がかさんだ(図2)。

営業利益の増減要因
図2 営業利益の増減要因
2019年度第3四半期累計(出所:三菱自動車)
[画像のクリックで拡大表示]