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 英アーム(Arm)は、エンドポイント機器での推論処理に向けた、CPUコア「Arm Cortex-M55」とNPU(Neural Processing Unit)コア「Arm Ethos-U55」を発表した(ニュースリリース)。電池動作などの消費電力に制約のあるIoT(Internet of Things)エンドポイント機器用SoCに集積されることを想定する。新製品を集積したSoCは、2021年初頭から市場で販売されるという。

CPUコア「Cortex-M55」とNPUコア「Ethos-U55」、およびそれらを含むレファレンス設計「Corstone-300」を発表
CPUコア「Cortex-M55」とNPUコア「Ethos-U55」、およびそれらを含むレファレンス設計「Corstone-300」を発表
Armのスライド
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 新製品のうちCortex-M55は、ARMv8-MアーキテクチャーのCPUコア「Arm Cortex-M33」(関連記事1)を少々改良し、SIMDプロセッサー/ベクトルプロセッサー回路「Arm Helium」を加えたCPUコアである。「Helium」は、スマホなど向けのCPUコア「Cortex-A」に内蔵されるSIMDプロセッサー/ベクトルプロセッサー回路「Neon」をパワーダウンしたものだといい、マイコン向けのCPUコア「Cortex-M」用としては、同社初のSIMDプロセッサー/ベクトルプロセッサー回路になる。主にHeliumの内蔵の効果によって、推論処理性能は既存のCortex-Mに比べて最大で15倍になるという。なお、Cortex-M55は、ユーザー固有の命令を追加できるスキーム「Arm Custom Instructions」の対象CPUコアである(関連記事2)。また、セキュリティー技術「Arm TrustZone」に対応する。

「Arm Cortex-M55」の概要
「Arm Cortex-M55」の概要
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 もう一方のEthos-U55は、同社が2019年10月に発表したNPUコア「Ethosファミリー」(関連記事3)の新製品である。Ethos-U55は、Cortex-Mに最適化した、同社初のNPUコアだという。Cortex-M55に加えて、Cortex-M33やCortex-M4、Coretx-M7と組み合わせて使えるとする。Ethos-U55は内蔵するMAC(積和演算器)の個数が32、64、128、256個から選べる。256個を内蔵した場合の推論処理性能は、Cortex-M55の32倍だという。

「Arm Ethos-U55」の概要
「Arm Ethos-U55」の概要
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