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 2021年4月に、空飛ぶクルマ(電動航空機)用モーターを開発する拠点が秋田県で誕生する。旗振り役は、ハイブリッド車「プリウス」のモーターを開発し、“自動車電動化の父”とも呼ばれる元トヨタ自動車の技術者である嵯峨宏英氏(GGプロジェクトサポート代表取締役社長)だ。世界有数のコイル開発技術を持つ自動車部品メーカーのアスター(秋田県横手市)や、IHIの航空技術者らも参加する。「世界の競合企業と戦えるモーターを生み出したい」(IHI航空・宇宙・防衛事業領域 技術開発センターエンジン技術部将来技術プロジェクトグループ担当部長の大依仁氏)。

GGプロジェクトサポート代表取締役社長の嵯峨宏英氏(写真左)と、IHI航空・宇宙・防衛事業領域技術開発センターエンジン技術部将来技術プロジェクトグループ担当部長の大依仁氏(写真右)
GGプロジェクトサポート代表取締役社長の嵯峨宏英氏(写真左)と、IHI航空・宇宙・防衛事業領域技術開発センターエンジン技術部将来技術プロジェクトグループ担当部長の大依仁氏(写真右)
(撮影:日経クロステック)
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 設立されるのは、秋田大学と秋田県立大学が共同で運営する「電動化システム共同研究センター」である。主に航空機の電動化における次世代モーターを研究開発する。地方大学・地域産業創生交付金事業として2020年1月31日に内閣総理大臣による認定を受けた「小型軽量電動化システムの研究開発による産業創生」計画によるもの。本計画には、2020年度から5年間は公費が交付される。

 計画の狙いは、秋田県の産業創出と人材育成だ。同センターの設立に加えて、2022年度には電動化システムを専門に研究開発する「電動化システム工学共同専攻(仮称)」を秋田大学大学院に、「共同サスティナブルデザイン専攻(仮称)」を秋田県立大学大学院に新設する。数十人規模で電動化システムに携わる技術者の人材育成に取り組む。

秋田県「小型軽量電動化システムの研究開発による産業創生」計画の概要
秋田県「小型軽量電動化システムの研究開発による産業創生」計画の概要
(撮影:日経クロステック)
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