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 医薬品の治験に自宅にいながら参加する――。オンライン診療システムを手掛けるMICIN(マイシン)は自宅から治験に参加できる「リモート治験(バーチャル治験)」用システムの提供を2020年4月にも開始する。製薬企業の治験業務を支援するシミックやメディデータ・ソリューションズと共同で開発した。

提供するシステムのイメージ
提供するシステムのイメージ
(出所:シミック)
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 治験は開発中の医薬品を投与して安全性と有効性を評価する試験。参加する患者は要件を満たした医療機関で診察を受ける必要があり、対応する医療機関が限られる希少疾患などの場合は、患者が遠方まで通院するケースもある。他にも認知症や精神疾患などは来院するのに家族や介護者の同伴を必要とするケースが多く、日程調整が必要だ。

 これに対してリモート治験は、オンライン診療やウエアラブル機器などを活用することで、被験者が医療機関に足を運ぶ回数を減らしたり、そもそも医療機関に行く必要がなくなったりする効果が期待できる。医薬品を開発する製薬企業にとっても、治験に患者を集めやすくなったり、患者の脱落を防げたりする可能性がある。

 今回MICINが提供するのは同社のオンライン診療システム「curon」をベースに、診察中の画像を撮影できる機能や医療機器と連携する機能などを搭載したシステムになる。治験に参加する患者はリモート治験用のアプリを利用し、ビデオ通話で診察を受ける。

 患者は自宅で血圧などを計測し、その数値をビデオ通話で医師に確認してもらう。ビデオ通話の最中に患部を撮影して画像を送付したり、無線通信に対応している医療機器から数値を取得したりできる。他にも、患者が医薬品を主観的に評価するメディデータのシステムなどを組み合わせたサービスの提供を視野に入れているという。