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 京セラは2020年2月25日、便臭ガスの組成から腸内環境の傾向を推定するデバイスとシステム(アプリケーションとAI)を開発すると発表した。腸内環境の推定を日常的に実施できるようにして、栄養状態、免疫力、ストレス負荷などの健康状態を簡単に把握できるようにする。実用化の時期として2022~2023年度を目指す。

右から、京セラ執行役員上席研究開発本部長の稲垣正祥氏、AuB代表取締役の鈴木啓太氏、京都パープルサンガ代表取締役社長の伊藤雅章氏、京セラ研究開発本部メディカル開発センター所長吉田真氏。
右から、京セラ執行役員上席研究開発本部長の稲垣正祥氏、AuB代表取締役の鈴木啓太氏、京都パープルサンガ代表取締役社長の伊藤雅章氏、京セラ研究開発本部メディカル開発センター所長吉田真氏。
(写真:日経クロステック、以下同)
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 アスリートの腸内環境などを研究するAuB(オーブ、東京・中央)、プロサッカークラブ「京都サンガF.C.」を運営する京都パープルサンガ(京都市)と共同で開発などを進める。

 AuBは元サッカー日本代表の鈴木啓太氏らが設立したベンチャー企業である。これまでサッカーや野球、ゴルフなど合わせて28競技、500人(1000検体以上)ほどのアスリートの便を研究している。具体的には健康に対して重要な役割を果たすとみられる腸内フローラ(大腸に生息する細菌群)を分析する。腸内環境と筋肉のつきやすさなどの相関関係を解析し、アスリートのパフォーマンス向上などへの貢献を目指す。例えばトップアスリートは一般人と比較して、多様な腸内細菌が存在すると分かっているという。

 今回、京都パープルサンガは京都サンガF.C.アカデミー(選手育成組織)に所属するU-18(高校生)の選手29人の検体を提供する。それをAuBが分析したこれまでのトップアスリートで蓄積した知見を活用して、パフォーマンス向上につなげる。「U-18の選手は全寮制で生活している。朝夕の食事は同じで研究対象として理想的。彼らの身体情報や生活習慣のデータなどを取得して研究を進めていきたい」(AuB代表取締役の鈴木啓太氏)。

 検体の提供だけでなく、ユーザーとしての側面もある京都パープルサンガ。同社代表取締役社長の伊藤雅章氏は「選手たちがどういう体質で、どういった体調なのかなどのデータを科学的に調査していくことに意味がある。育成を続ける上で、今後データが財産になると考えている」と同研究に期待を寄せた。