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 中国で新型コロナウイルスによる肺炎の診断支援に活用されているAI(人工知能)診断支援ソフトウエアの日本語化を、開発元の中国インファービジョン(Infervision)が進めている。「現在、日本の医療従事者が最終チェックをしており、間もなく完成する見込み」(日本法人のシュウ・ギョウケン代表取締役)という。

日本語版の新型コロナ対応AI診断支援ソフトウエア
日本語版の新型コロナ対応AI診断支援ソフトウエア
(出所:Infervision)
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 インファービジョンは2015年の創業で、肺のCT(コンピューター断層撮影装置)画像から肺がんなどの病気の兆候になる「結節」と呼ばれる異常部位を検出する「InferRead CT Lung」などを開発、販売している。既に複数のAI診断支援ソフトウエアを中国の300を超える病院に納入済みだ。

 新型コロナウイルスの急速な広がりを受けて、同社は2020年1月31日に急きょ、中国で販売しているAI診断支援ソフトに同ウイルス対応機能を追加した。AIが肺のCT画像を読み取り、新型コロナウイルスへの感染が疑われる部分を見つけだす。新型コロナウイルスと診断された症例をAIに学習させて開発した。

 CT画像上で肺炎の可能性がある部分を線で囲ったり、肺炎の可能性がある部分の体積を肺全体や肺上部といった場所ごとに示したりする。解析の結果、肺炎の可能性が高い場合は、「肺炎疑い」と表示する。武漢市の新型コロナウイルス患者の症例で調査した結果、感度(陽性のものを正しく陽性と判定する割合)は98%で、特異度(陰性のものを正しく陰性と判定する割合)は82%だった。