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 在日ドイツ商工会議所は2020年3月3日、「ドイツ スポーツ市場の最前線 アウトドア・フィットネス編」(場所:在日ドイツ商工会議所)を開催した。2020年の東京オリンピックの開催でスポーツに対する関心が高まっている今、スポーツ関連の事業を手掛けるドイツ企業が5社と2つの組織が日本のスポーツ産業での市場拡大を狙って来日した。「販売だけでなく、日本企業との協力を模索している企業もいる。600以上の問い合わせを受けている」(在日ドイツ商工会議所副専務理事のルーカス ヴィトスアスキー氏)。

在日ドイツ商工会議所副専務理事のルーカス ヴィトスアスキー氏
在日ドイツ商工会議所副専務理事のルーカス ヴィトスアスキー氏
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 会見の中で興味深かったのが、新型コロナウイルスなどの影響を受けて「ホームフィットネス(家での運動)」の市場が拡大するのではないかという推測である。ウイルスの感染拡大を防ぎつつ、運動不足を解消するためだ。「ウイルスの影響で外出禁止要請が出ている国や地域もある。ホームフィットネスの製品が拡大する可能性がある」(Plankpadのデビッド・セルヴェンカ氏)。ホームフィットネスというのは、例えば家の中で使用可能な運動器具、運動を指導するアプリケーションなどだ。

 屋内・屋外問わず、ドイツではフィットネス産業が拡大傾向だという。フィットネスジムには家庭で難しい大掛かりな機具を利用できるメリットがあるが、家庭や職場でも小型の器具を使えば十分な運動が可能というのが同社などの主張だ。この方式は仕事の合間など隙間時間で運動できるうえ、不特定多数が機具を共有しない衛生面の利点がある。新型コロナウイルス感染症の流行の影響で、こうした特徴に注目が集まるのではないかというわけだ

 Plankpadもホームフィットネス向け製品を手掛けるベンチャー企業だ。平板と弧を描いた部品が一体となったスポーツ用品を開発・販売する。利用者は平板部分に腕、または足をおいて、バランスを取って身体全身の筋肉を鍛えられる。スマートフォンでアプリケーションをダウンロードすると、器具の利用方法の解説動画、Plankpad用のゲームなどを利用できる。一部保険会社が被契約者の健康増進を狙い、スポーツ関連企業と手を組む動きもあるため、「我々も保険会社との提携を考えている」(同社)という。

Plankpadが開発・販売するホームフィットネス製品
Plankpadが開発・販売するホームフィットネス製品
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Plankpadで遊べるゲーム
Plankpadで遊べるゲーム
利用者は板の上に足で乗り、身体を左右に動かして障害物を避ける。割と難しい。
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