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 「子供の性格や年齢によってテレワークの難しさは異なり、ノウハウの共有が難しい」「テレワークで仕事をしていると子供が独りになる時間が増えてしまう」――。

 アステリアやガイアックス、シックス・アパートなど首都圏にオフィスを構える約30社で構成する任意団体「TDMテレワーク実行委員会」が2020年3月10日に開いた「テレワーク相談会」では、子供が在宅する環境でのテレワークの悩みを参加者が語り合い、解決方法を探った。

「テレワーク相談会」の模様
「テレワーク相談会」の模様

「望ましくない」を乗り越える3つの工夫

 今回の相談会は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う学校の臨時休校を受けて開催したもの。実行委員会は「本来は子供がいる状況でのテレワークは望ましくない」という考え方だが、「今回の政府の要請により、子供がいるなかでテレワークをしなければいけない企業が増えている」と判断したという。

 委員会は相談会後に「子供とのテレワークについての提言」を3つまとめた。具体的には「長時間子供を独りぼっちにさせない工夫を考えよう」「自宅にこもると運動不足になりがちなので運動の機会を作ろう」「機密事項もあるのでテレビ会議や大切な電話は別の部屋で」――である。

TDMテレワーク実行委員会がまとめた提言
TDMテレワーク実行委員会がまとめた提言
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 提言の1つめは相談会で「同じ家にいても親が仕事に集中すると、子供が独りになりがちになってしまう」との悩みが多く聞かれた点を踏まえたものだ。相談会では悩みの解決策として「小学校の高学年になると友人同士で、描いた絵をオンラインで見せ合って会話している」「幼稚園の子供や祖父母でも操作できるアプリを使って、子供と祖父母にコミュニケーションしてもらう」といったアイデアが出た。

 提言2つめの子供の運動不足に対しては、「昼休みの決まった時間に縄跳びをする」など、運動をスケジュールに組み込む工夫を話す参加者がいた。また朝礼時に全社員で体操をする習慣のある企業は「オンラインで子供も一緒に体操に参加するケースがある」という事例を紹介した。

 最後の提言、機密事項についてのポイントは「子供にも聞かれたくない話はある」という悩みを受けたものだ。夫婦がそれぞれの競合企業に勤めているケースでも、機密事項に関する悩みがあるという。この解決策には多くの参加者が「1人で仕事できる環境を設ける」を挙げた。これに対し、夫婦で在宅勤務している場合は1人になれる書斎を使うスケジュールを事前に取り決めておいたり、ウオークインクローゼットで仕事したりするアイデアが出された。