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 SOMPOひまわり生命保険が手作業のコーディングを極力廃する開発手法「ローコード開発」に挑戦し、成果を出した。インターネットだけで申し込みを受け付けるネット専用保険のシステム開発で採用し、基幹系システム上での開発と比べて期間を半減し、コストを6分に1に抑えた。

 成功を受け、同社は今後、ネット専用保険のシステム開発を基本的にローコード開発で進める方針。これにより、顧客ニーズを逃さず、新商品を市場に素早く投入できる体制を整える。

「今まで以上に商品開発のスピードが求められる」

 SOMPOひまわり生命はこれまで3つのネット専用保険を発売している。そのなかで分かったのは「ネット商品は出してみないと、どのくらい売れるのか読み切れないところがある」(諸吉純一事業企画部ダイレクトコミュニケーション室課長)と言う点だ。「トライ・アンド・エラーが欠かせず、今まで以上に商品開発のスピードが求められる」(同)。

SOMPOひまわり生命保険の諸吉純一事業企画部ダイレクトコミュニケーション室課長
SOMPOひまわり生命保険の諸吉純一事業企画部ダイレクトコミュニケーション室課長
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 そこで同社は商品開発スピードを高めるためにローコード開発に目を付けた。ローコード開発とは、極力手作業によるコーディングを廃してアプリケーションを開発する手法を指す。細かな違いはあるものの、これまで日本で「超高速開発」と呼ばれていたジャンルであり、世界的にはローコード開発と呼ばれている。

 SOMPOひまわり生命は複数のローコード開発を実現する製品・サービス(総称してローコード開発プラットフォームと呼ぶ)を検証し、米ペガシステムズ(Pegasystems)の「Pega Platform」を採用。2つめのネット専用保険から申し込み・契約管理システムの構築に使っている。

 Pega Platformの特徴は、GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)上で処理や条件などをつなぎ合わせてアプリケーションを開発できる点にある。アプリケーションの不具合を検出するデバッグ機能も備えており「単体テストは最低限の動作確認だけで済んだ」とSOMPOひまわり生命の立藤勝情報システム部IT開発グループ課長は振り返る。

新システムの開発画面のイメージ
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(出所:SOMPOひまわり生命保険)
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