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長周期向けは20%の価格低下

 エネルギー貯蔵市場は、太陽光発電市場と同じように、住宅用、 非住宅用(商業・産業)、そして、発電事業用の3つに分類される。さらに、電力会社の視点から、エネルギー貯蔵が電力需要家側に設置される場合 「ビハインド・ザ・メーター(電力量計の後側)」、そして、電力供給側に設置される場合 「フロント・オブ・ザ・メーター (電力量計の前側)」との分け方もある。後者のフロント・オブ・ザ・メーターのほとんどは電力会社による発電事業用になる。

 エネルギー貯蔵設備の価格は、容量や電力量といった技術的な特性だけでなく、設備の定格放電時間によっても異なる。主に、定格放電時間が0.5 時間未満の「短周期」、2時間までの「中周期」、そして4時間以上の「長周期」に分類される。

 フィンフォレイ氏はフロント・オブ・ザ・メーターに絞った価格のトレンドを以下のように発表した。

 2019年第4四半期における長周期(放電時間4時間)向けエネルギー貯蔵の導入価格はkW当たり平均2025米ドルで、2021年には約20%減の1625米ドルに下がると予測。ちなみに、2019年第4四半期における価格は、最低の1500米ドルから最高の2500プラス米ドルと、1000米ドルの価格差がある。さらに、中周期(放電時間2時間)向けは、2019年第4四半期の1375 ドルから、2021年には16%減の1150ドル。そして、短周期(放電時間0.5時間)向けは、2019年第4四半期の725ドルから、2021年には約7%減の675ドルと予想されている(図1)。

図1●フロント・オブ・ザ・メーター用のエネルギー貯蔵設備の導入平均価格(左:長周期、右:中周期)
図1●フロント・オブ・ザ・メーター用のエネルギー貯蔵設備の導入平均価格(左:長周期、右:中周期)
(出所:Woods Mackenzie)
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