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 データ消去・復元サービスのオントラック・ジャパンは2020年3月18日、日本国内でHDDやSSDのデータ消去検証サービスを始めると発表した。米国の業界標準に沿ってHDDを隅から隅まで検証するのが特徴だ。中途半端に壊したHDDに残ったデータすら見逃さない、その徹底ぶりとは。

 3月25日から提供を始める。価格は個別見積もり。オントラック・ジャパンはデータ消去・復元サービス大手、米ケーエルディスカバリ・オントラックの日本法人だ。

焼却処分を試みたHDD。米ケーエルディスカバリ・オントラックの検証では内部のデータは残っていた
焼却処分を試みたHDD。米ケーエルディスカバリ・オントラックの検証では内部のデータは残っていた
(出所:オントラック・ジャパン)
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 同社はITベンダーなどから依頼を受けて、不要になったHDDやSSDのデータが確実に消去できているかどうか確かめる。米国の工業技術標準策定機関である国立標準技術研究所(NIST)が策定したデータ消去のガイドラインに基づいて検証する。同ガイドラインに準拠して確実に消去できているかを検証し、検証リポートを顧客に提供する。

消えずに残りやすいHDD/SSDのデータ

 米本社でデータ消去技術の開発を担当するリード・エンジニアのデイビッド・ローグ氏は「顧客はデータを消去できたと思っていても実際にはデータが残っているケースを多数見てきた」と話す。データ消去ソフトウエアの機能が不適切だったり、HDDやSSDを不適切な方法で破壊していたりするのが原因だという。

米ケーエルディスカバリ・オントラックでリード・エンジニアを務めるデイビッド・ローグ氏
米ケーエルディスカバリ・オントラックでリード・エンジニアを務めるデイビッド・ローグ氏
(出所:オントラック・ジャパン)
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 米本社は米国や欧州で既に同様のサービスを提供している。日本向けにサービス提供を決めたきっかけは神奈川県庁で2019年12月に発覚したHDD転売による情報流出事故だ。同事故が発生して以来、オントラック・ジャパンへの問い合わせが急増し、サービス投入に至ったという。日本国内でNIST基準に準拠した本格的なデータ消去検証サービスを提供するのは同社が初めてとみられる。