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 建物などが立体的に浮かび上がる3次元(3D)表示や曲がる方向を立体的に強調した視認性に優れるカーナビゲーション、運転車に駐車支援システムのバードビューのリアルな3D表示、3D表示を生かした没入型のエンターテインメントコンテンツ――(図1)。しかも、没入型のエンターテインメントコンテンツは、車載用ならではの大画面に表示される。

図1 車載用の裸眼3Dディスプレーのイメージ
図1 車載用の裸眼3Dディスプレーのイメージ
Continentalによるもの。(出所:Continental)
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 そんな時代の到来を予感させるのが、ドイツ・コンチネンタル(Continental)の動きだ。同社は2020年3月16日、裸眼3Dディスプレーを量産し、韓国・現代自動車(Hyundai Motor)の新型SUV(多目的スポーツ車)「ジェネシスGV80」に搭載されると発表した(図2)。

 コンチネンタルが今回量産を始めたのは、視差バリアを使った裸眼3Dディスプレーである。左右の眼球に入る画像を傾斜スラット(細長い薄板)でわずかにオフセットすることで、裸眼による立体視を実現するものだ。ただ、この方式は見ている人の頭部や視線を的確に検出して、それに合わせて画像のオフセットを調整しなければならないため、視聴者が1人(運転者)のアプリケーションとなる。

 量産を開始した裸眼3Dディスプレーでは、「クロス・ドメインハブ」という高性能コンピューターを使って電子制御ユニット(ECU)を束ねた同社の電子情報基盤を使う。これにより、運転者の頭部や視線の検出と画像のオフセットなどの処理を車載電子機器に犠牲を強いることなく実現しているという。

図2 Continentalが量産を開始した裸眼3Dディスプレー
図2 Continentalが量産を開始した裸眼3Dディスプレー
(出所:Continental)
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