全1426文字
PR

 スマートフォンのAR・位置情報ゲーム「Pokémon GO(ポケモンGO)」で知られる米ナイアンティック(Niantic)は2020年3月31日(米国現地時間)、AR関連技術を手掛ける新興企業6D.aiを買収することを明らかにした(公式ブログ)。この買収によって、「ARクラウド」と呼ばれるAR技術プラットフォーム(基盤)を強化する。ナイアンティックは、同基盤を自社コンテンツだけでなく、「Niantic Real World Platform」として外部の特定の開発者にも解放している。

ナイアンティックの発表資料をキャプチャーしたもの
ナイアンティックの発表資料をキャプチャーしたもの
[画像のクリックで拡大表示]

 ARクラウドとは、現実の空間情報をデジタル化してクラウドに保存し、複数台の端末(スマートフォンなど)で同一のAR空間を共有するための技術基盤を指す。同基盤を利用すれば、ユーザーが持つ端末の位置と、周囲の現実空間にある物体の位置や形状などの状況をリアルタイムにひもづけて、その結果に応じて端末の画面上に仮想物体(オブジェクト)を自然な形で表示できる。例えば、部屋の映像に重畳して表示された仮想のバスケットゴールに、あるユーザーが仮想のバスケットボールを端末を操作して投げると、そのユーザーの右隣にいるユーザーの端末からは、仮想のボールが左側からゴールに投げ込まれているように見える。

ARクラウドでは一般に、「オクルージョン」にも対応する。オクルージョンとは、奥にある物体が、手前にある物体で隠されて見えなくなっている現象を指す。ARにおけるオクルージョン対応とは、現実空間の物体と仮想物体の前後関係を把握して、自然なAR表示が可能になることを意味する。例えば、仮想キャラクターが現実のベンチの後ろに隠れると見えなくなる。